あと少しで50歳の誕生日を迎えようとしていたある日、病気が発覚した。
「子宮頸がんの疑いがあります」
あぁ、私にもとうとう来たか・・・
最初の検査でひっかかったときから、覚悟はしていた。
「大きな病院ですぐに手術をすることをすすめます。
紹介状を書きますから、受診する病院を決めてください。
のんびりしている余裕はありませんからね。
一日二日のうちに決めて、連絡してください」
そうか・・・ガンなのか・・・
今すぐではないとしても、近い将来死ぬことになるかもしれないんだ。
死ぬのか・・・
幸い、子ども達は成人している。
一人はまだ学生だけれど、万が一私がいなくなっても、
生きてはいけるだろう。
そう思ったら、気が楽になった。
その数か月後に手術を受け、ありがたいことに、今も元気に暮らすことができている。
でも、一度自分の目の前にちらついた「死」は、
今でもときどき私の頭をよぎる。
今、私は精一杯生きているだろうか。
ぼんやり考える。
せっかく助けてもらった命だから、
大切にしなければ。
自分のため、家族のため、私にかかわるすべての人のため
後悔しない生き方ができますように。
