100キロウォーク、それは挑戦と試練の連続だった。
過去にもこの大会に挑んできたけれど、中でも一番大変だったのは、やっぱり足の裏にできた肉刺(マメ)との戦いだった。
歩いている最中に「ぴりっとした小さな痛み」が走ると、それが肉刺(マメ)ができる前兆。
そのまま歩き続けるうちに、みるみるうちに肉刺(マメ)は大きく膨れ上がり、中に水が溜まってくる。
そして、足が地面につくたびに「ビリビリ!」と激痛が走るのだ。
これがつらいこと、つらいこと!
事前にマメ対策は色々と調べてはいた。
当時は「肉刺(マメ)ができたら安全ピンで刺して水を抜く」というのが定説になっていたので、私もそれに倣って処置をしていた。
しかし、一つを潰しては次、また次と、次から次へと肉刺(マメ)ができるものだから、
正直、対処が追いつかなかった。
そして、ついに100キロを歩き終えた私を待っていたのは、足裏全体の皮がずるずるに剥けた恐ろしい光景だった。
あまりの惨状に、怖くて自分で見ることもできず、翌日すぐに病院へ駆け込んだのを今でも鮮明に覚えている。
診察室での先生の驚いた声も、忘れられない。
「うわっ、あなた一体なにをしたのっ!?」
「昨日100キロを歩くウォーキング大会に出たんです」
「え?10キロ?歩いたの?」
「いいえ、100キロです」
「ええ!100キロなんて歩けるわけないよ。10キロの間違いじゃないの?」
「もう二度とこんなことはしないように!」
先生はそう言いながら手当てをしてくれた。
「もちろんです!全くそんな気になれません!」
その時は心の底からそう答えた。
……先生、ごめんなさい
私、また出ちゃいます
でもこの痛い経験があるからこそ、次回の100キロウォークでは万全の対策で臨むつもりだ。
